死相

力強い生命線及び火星線が妨害線(障害線)により遮断される

力強い生命線及び火星線が妨害線により遮断される

基本解説

私は今まで3件の死相を目にしてきました。

今回のものは、非常にお世話になっていた電気工事士のおじさんの手相です。

私は前職で設備保全・生産技術の主任をしており、工場内の電気の改善を電気工事士さん(Iさんとします)に任せていました。
Iさんとは私が工場に入社した当時からお世話になっており、仕事上で多くのことを教えていただきました。
非常によい体格で体重は90kgはゆうにありそうな感じ。
身長も180cmほどで、体力勝負の電気工事業にあっては理想的といえそうな体格の良さでした。

ある時、大規模な設備導入の話が持ち上がり、電気の工事についてもIさんに多くを任せていました。
どうもIさんの顔色がおかしい、と感じるようになったのもその頃です。
夏の暑い盛り、日焼けだけではない茶青い感じの顔色を見て、「体調大丈夫ですか?」と聞きましたが「大丈夫だよ」と。
ただあまりにもしんどそうなのが気になり、私はIさんの手相を盗み見ました。

・・・生命線火星線が急激に薄くなっている!

これはまずいと思い、私はIさんに病院に行くよう強く勧めました。
が、時代は2006年~7年頃のいざなぎ景気の頃。
世間は設備投資で真っ盛りの時期で、電気工事屋にとっては書き入れ時だったのでしょう。
仕事のスケジュールがかなり詰まっているようで、病院に行く暇はないようでした。

それからしばらくした後、Iさんが入院されたという話を聞き、手相の事もあり「まずいか・・・」と思っていましたが、結局腹膜炎をこじらせて亡くなられてしまいました。
腹膜炎の手術後、無理に仕事をしようとして亡くなられたとの事でした。

今回も、私は手相で危険な相を見ていながらも、その災難を回避させることはできなかった。
手相って一体・・・と思った事件でした。

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