基本解説
運命線は手首側から始まるのが原則ですね。
手首側を若年、指先側を老年として見る。
運命線は、その起点部位がどの位置から始まるかによって、幼い頃に他人からの影響を強く受けるか、それとも身内からの影響が絶大かを判断することができます。
今回の記事のように、月丘方面から登る運命線というのは、他人からの影響を強く受けるわけです。
月丘方面から登る線には、このタイプの運命線の他に寵愛線や影響線、人気線など、どれも他人からの支援・影響を受けるタイプの相が多いですね。
月丘方面が他人からの影響なのだから、生命線の内側、即ち金星丘から伸びる線は、身内からの影響が強いと覚えてよいでしょう。
そのどちらにも該当しない、月丘からでもなく、金星丘からでもない部位から刻まれる運命線は、自身の力により運勢を切り開いていくタクマしぃ~方といえるでしょうね。
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月丘から立ち上る運命線の例。
この方の場合、月丘から弓型のカーブを描いて美しく刻まれる。
大抵、月丘から立ち上る運命線というのは、知能線との交点付近で止まってしまうものなのですが、この方の場合は知能線を突き抜け、さらに感情線を突き抜けて中指下まで至る。
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月丘から立ち上る運命線が、知能線との交点付近で止まる例。
なぜ、月丘から登る運命線が知能線との交点付近で止まりやすいのかを考えてみましょう。
運命線が知能線と交わる地点というのは、運命線の流年法的に見れば34歳前後というわけですね。
会社に勤め始めるのが20歳前後として、月丘から立ち上っているから他者からの支援を強く受けるわけです。
学校を卒業して会社に入社し、周りから「できる若者」として色々とちやほやされる。
このタイプの運命線を持っている人は人からの評価を受けやすく、自分の実力以上の評価を受けてしまうこともよくあります。
こうなると、ナニも知らない若造ならば「俺はすごいやつなんだ!」とある種の慢心が出てくるのも仕方なし。
他人からの支援を受けて、自分の実力以上の評価を受けているのに、自分の評価が自身の実力によるものと勘違いしてしまう。
人間、苦労なしには成長しないのも確かで、このタイプの運命線を持つ人は周りの人が助けてくれるわけですから、自分が苦労するケースが少ない。
他人からの評価を受けやすいい方ですから、出世も早いでしょう。
ただ、30歳もすぎれば役職が主任・係長と上がっていき、中間管理職の立場に置かれるようになる。
今までは他人に頼っていればよかったものの、自分の力で人を管理しなければならなくなってしまう。
すると、若い頃からあまり苦労して実力を積んでこなかったこのタイプの人は、仕事をうまく回すことができなくなり、下からも上からも評価を下げてしまう・・・というわけですね。
月丘から生じた運命線が、知能線との交点で止まるということは、自分の実力不足や勘違いで若い頃から続いてきた運勢が滞ってしまう暗示なわけです。
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この方の手相をよく見てみましょう。
月丘から登ってきた水色の運命線が、30歳頃に妨害線により遮られる。
丁度、この時期に緑色の影響線が運命線を切るので、この人にとってあまりよろしくない影響を与える方との出会いがあったのでしょうねぇ。
その後、1年後ほどにも妨害線があり、その地点から島を生じて知能線で止まる。
若い頃から他者からの支援をいただき幸せな境遇にいたが、30歳ころから悪い人間からの影響が多くなり、ついには運勢が停滞期に入る。
そして、自身の力が及ばず、34歳前後で若い頃から続いてきた順調な運勢は終わってしまった・・・・といった感じでしょう。
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ここで、筆者の右手を見てみましょう。
私も例に漏れず、知能線との交点付近で止まる月丘から生じた運命線の持ち主ですね。
見てもらえばわかると思いますが、22歳ころから力強い運命線が月丘より生じて、30歳頃には消えていく。
これだけ強く太い運命線が月丘から生じると、その社会的評価はとても大きいものになります。
当時は2000年ちょっとで、パソコンを使いこなせるという人があまり周りにいなかった時期。
私は当時は珍しく幼少の頃からワープロやパソコンを使っていた人間なので、会社でネットワークの構築やPLCシーケンスの修正など色々とやらせてもらいました。
上司からの信頼も厚く、親会社のトヨタの改善の方からも高い評価を受けたものです。
ただ、今思うと私の22~26歳ころまでの強い成功は、周りの人達から助けられていたからなんだなぁと思います。
私の過去の人生と、手相を照らしあわせて答え合わせをしていくと、24歳前後で3億円ほどの生産ラインの導入に成功。
これで私の評価は一気に上がりましたね。
ただ、その後3年後の設備導入ではひどい目にあいました。
5億円ほどの生産ライン導入が上手く行かず、毎日夜中三時まで働くような悲惨な境遇になっていた時期。
これが黒色の仕事線である妨害線が運命線を切る時期。
この時期はまさに地獄。
上司は自殺するわ、親友は事故死するわ、周りの人がどんどん亡くなられるわ・・・まさに精神を病みました。
その後、30歳頃に退職。
黄緑色の運命線が水色の運命線と交わる地点に刻まれる妨害線が、この退職を暗示しているのでしょう。
私は退職後すぐに仕事にはつかず、専門学校経由でよい会社がないか探していました。
今は大企業で働いていますが、それが黄緑色の運命線が暗示する運勢でしょう。
水色の運命線と、黄緑色の運命線の太さを比べてみてください。
明らかに若いころである水色の運命線の方が太いでしょう。
中小企業でバリバリ働いていた頃の方が運命線は太いが、給料は今のほうが高い。
運命線の太さと収入は比例しない・・・この事実は重要ですね。
今は正直、仕事は暇で暇で仕方なく、先輩と毎日おしゃべりしながら気軽に仕事できる。
魂と肉体を削りながら働いていた~30歳頃は確かにやりがいはあったけど、結局この仕事では大きなトラウマを背負うハメになってしまった。
月丘から生じた運命線を持つ人は、あまり自分の実力を過大評価しないように注意してくださいね。
他人からの仕事を引き受けすぎると、いつか実力不足で自分が潰れることになります。
・・・私のように(涙)