基本解説
悲哀線というのは悲しみを感じやすい人に現れる相ですね。
実を言うと私の手にもこの悲哀線は生じています。
生命線の流年法でいうと~35才頃までに刻まれているのですが、正直しんどい人生でした。
私は1979年生まれでバリバリの就職氷河期世代。
しかも2月生まれの早生まれで、幼い頃から重度のアレルギー体質で食べ物をうけつけない。
いつも重度の鼻炎・蓄膿症・中耳炎で、まともに考えることも、話すこともままならない。
それ所以か、発達障害・学習障害を患っており、成績は常に最下位付近。
母譲りの心臓病所以か、運動も全く駄目、とどうしようもできない学生時代でした。
当然社会に出てからもうまく行こうはずもなく、すぐにいじめのターゲットになり、会社を転々。
引きこもりを数年経験しましたし、たまたま入社できた仕事先で上司の労災死を目の当たりにする等、凄まじい経験をしました。
正直、~35才頃までは悲惨な人生でした・・・。
いつも心の中に悲しみを背負っており、なにか悪いことが起きれば「あぁまたか・・・」と悲しくなる。
そのたびに、悲しみの相が刻まれていく、という感じでした。
35才以降は割と人生がマシにはなってきて、心が安定してきた感じです。
結果的に言えば私自身に、今の社会を生き抜くだけの力がなかった、という感じでしたね。
35才以降運勢が安定してきたのは、私がかなり強力な資格を取得したことと、かなりの貯金ができて精神的に安定したからだと思います。
悲哀線を全面に持つ人は、おそらくは運命の荒波に翻弄され、生き抜くだけの力を持ち合わせていないのでしょう。
また悲哀線のエピソードとして、私の知り合いのお坊さんがこのタイプの悲哀線を持った方です。
この方は幼少期に重度の火傷をし障害者となり、その後家の商売が失敗して若い頃から借金の返済のために働き続けてきた方だといっておられました。
仕事での失敗、離婚など経験し、最後はお坊さんになってしまったという人です。
ただ、悲哀線を持つ人というのは人の悲しみ・苦しみをよく理解できる方ですので、人としての徳を積まれた方だと考えて良いと思います。
関連する相
・生命線に対する妨害線
生命線はその名の通り生命力を意味する線ではありますが、自分自身のおかれる生活上の変化を意味する線でもあります。生命線に対して妨害線が生じるということは生活上の様々なトラブルが心身に影響を与えることを表しています。
・感情線から下向きの支線が出る
感情線は感情面での変化を表す線です。この感情線から下向きの支線が出ると、ネガティブな感情面での変化を意味します。悲しみを感じやすくなっている状態といえるでしょう。