基本解説
今までは主に月丘から昇る運命線について解説して来ました。
今回は、逆に生命線の内側、金星丘から生じる運命線について考えて行きましょう。
運命線はその起点部位がどの位置にあるかによって、若年期にどのような運勢を歩むのかをおおよそ推測出来ます。
小指より下である月丘方面から運命線が立ち昇れば、他者・他人から受ける支援を色濃く受けた青年時代を歩むことになります。
逆に親指より下である金星丘から運命線が立ち昇れば、身内・家族・親族から強い影響を受ける青年時代となるでしょう。
上記のどちらでもない、中指したから生じる運命線を保つ場合は、他者や家族からの影響をそれほど受けず、自分自身の力で運勢を切り開いていく。
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この方の写真を見ると、明確に生命線内側から運命線が生じているのが分かりますね。
この方の場合、月丘から生じた運命線もあるわけですが、月丘から生じた運命線は二十代中盤ころに消えてしまっていますね。
この消えた後に、身内・家族からの強い影響を暗示する、生命線内側から昇る運命線が、運命線が刻まれる範囲である中指下の範囲へと伸びてきます。
これを手相的に解釈すれば、若いころは他者からの支援が多かったが、歳を経るごとに徐々に支援を得られなくなり、25歳頃にはこの支援も滞った。
途方に暮れていたところに、身内・家族からの支援で再び運勢を盛り返したという感じか。
このタイプの運命線を持つ人は、実家の家業を有る時期につぐことになるタイプに多いようです。
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生命線内側から立ち上る運命線の例その弐。
水色の運命線が生命線内側から生じているのがわかると思います。
この運命線が、丁度30歳頃に中指の下のラインへと伸びてくるが、同時に他者からの影響を暗示する影響線が交わりクロスする。
また、この2つの線の交点に、妨害線が明瞭に横たわっていますね。
身内家族を暗示する線と、他者からの影響を暗示する線がぶつかり合い、トラブルの暗示する妨害線がクロスする・・・。
気に入った人と結婚することになったが、身内の大反対を受けた、といった感じでしょうか?
その後運命線が昇り、知能線との交点付近で線が曲線から直線へと変化。
30~34歳頃は身内と他者の影響を強く受けるが、34歳以降は自身の才能・知性が芽生えて自分自身の力でグイグイと人生を切り開いていく。
そんなたくましい感じのする手相ですね。