基本解説
まれに、細い生命線の内側に火星線が生じているタイプの相を見ることがありますね。
細い生命線というのは、どちらかと言うと体力がないタイプの人の手に刻まれる生命線。
これに対して、普通の人よりも活力に満ち溢れることを暗示する火星線があるのは、ちょっとおかしいんじゃないの?とおもわれるかもしれませんね。
では、写真を見ながら解説して行きましょう
この方の場合、若年~35歳頃にかけて、生命線が弱っており、鎖状態となっています。
鎖状態になっている線というのは、その線の表す意味を弱めます。
生命線であれば生活力が衰えたり、なんとなく体調がすぐれない状態が続く。
大抵の場合、鎖線というのは島などと違って長い期間続くものです。
画像をよく見ると、この鎖が生じている期間を補佐するようにして火星線が刻まれていますね。
火星線は活力を暗示する線で、第二生命線とも言われる線。
この線が、丁度鎖状態になっている線を保護するようにして刻まれるため、この人の体調不良は、若いころ特有の活力により保護されている。
なので、問題ないよ、ということです。
この人の場合は、年をへるごとに生命線が弱っていくタイプ。
ですが火星線が、全期に渡って刻まれるため、かなり体の強い方といえる。
但し、放縦線が50歳以降に横たわり、火星線が切られているため、大きく体調を崩す時期がありますね。
この方の場合、火星線が~35歳ころまで刻まれていますね。
生命線上には島があり、あまり良い状態ではないのですが、火星線が~35歳ころまで刻まれているので問題はない。
ただ、火星線が消える35歳以降に再び生命線上に島が出現。
若いころ特有の活力は消え、体調不良が長期にわたって続く暗示とも見て取れます。
運命線を見ると、40歳頃に大きな妨害線が生じているのが分かりますね。
その後、運命線上に島が生じるため、運勢上の停滞期に入る。
この島が終わるのが、55歳頃なのですが、終わっている地点が妨害線なため、何らかのトラブルを伴ってしまう。
この人にとって、中年期はとても不幸な暗示があるというわけです。
その不幸さは、火星線が終わった35歳から10年ほど経過し、生命線上に大きな島が刻まれている期間続くのでしょう。