生命線

短い生命線

短い生命線

基本解説

過去の手相書では、生命線の長短が寿命の長短を意味する、とされてきました。

ですが近年、この考え方は見直されている傾向にあるようです。

短い生命線を持つ方は、長い生命線を持つ方と比べると、確かに心身を脅かす要素が多いことは事実ですが、明確で力強い知能線を有していたり、運命線による補佐を受けていたりと、生命線の短さを補う相を持つ場合はそれ程気にする必要はありません。

逆にこれらの補佐がなく、両手とも短い生命線、もしくは生命線上に現れる線の異常(切れ乱れ等)がある場合、命の危険が生じる恐れが高いということです。

変化

短い生命線

●短い生命線と変化
さて、短い生命線を持つ人は、長い生命線を持つ人より短命の可能性があるという点について書きましたが、上の画像にあるように、末端に障害をもつ相が現れていたり、悲哀線が現れていたりすれば、その傾向はなお色濃くなります。

・短い生命線の末端に妨害線がある(黒色)
生命線の上の妨害線というのは、健康上・生活上に生じる様々な困難を意味します。この場合、生命線という健康・生活を意味する線を遮るかのように生じている妨害線なので、そのトラブルは大きいものになります。
他の線との関係や左右の手の状態を見て判断しなければなりませんが、もしも両手ともに同位置にトラブルの相があり生命線が止まり、かつ運命線も同時期に消失しているような場合、命を失う危険性があるということになります。

・短い生命線の末端に島がある(緑色)
生命線の上に現れる島は闘病生活を暗示するものです。ある時期(島の開始した時点)で病気が発覚し、通院することになり、更にその病状が長引くという暗示になります。もしも島の末端以降に生命線がないならば、病状が回復せずそのまま・・・という状態も考えられるわけです。

・短い生命線の末端のバツ印がある(薄紫色)
生命線上のバツ印は、生命線の上に現れる凶相の中でも最も悪い相の一つです。バツ印というのは妨害線が2本クロスしたものであり、その1点に集中した部分に健康上の大きな障害が生じることになります。この場合、大きな怪我を意味するものです。

・短い生命線と悲哀線・悲傷線(水色)
悲哀線は物事を悲観する人に現れる相となります。何事も悪い方に考えがちで、かつ実際悪いことが多く起きてくるばかりに心を消耗し、その消耗が体にも大きく影響を与えてくるものです。

短い生命線

筆者の例

●短い生命線と他の線とのストーリー
さて、今回は短い線とそれに伴う他の線との関係性を考えていきましょう。
赤色の短い生命線ですが、途中水色の悲哀線が何本も生命線を横切る。これに関係するように、青色の運命線に多くの妨害線が生じていることから、この人は仕事上での様々な困難に、運命線の流年的に見て20代中盤から苦しんできた。
短い生命線の末端付近に対して、緑色の仕事線が流れ込むが、これは仕事から逃げられず非常に苦しんできたことを意味する。仕事一筋に生きてきたが、その間友人たちや家族を顧みなかったことにより、周りからいつの間にか味方が居なくなっていた。
そして、そんな仕事のストレスを解消させるために暴飲暴食や薬物乱用を繰り返していたため、 薄紫色の放縦線が伸びて生命線を切っていた。
遂に、生命線の末端である時期まできたとき、それまで仕事で無理をし続けたツケが体に異常として生じてきて、大きな病気になってしまった。
仕事一筋で生きてきた彼だったが、仕事も、家族も、友人も失い、一人病室で思いにふけっていた。
彼の赤色の短い生命線の末端には横向きの島である「自殺相」があった。

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