基本解説
生命線上の島は慢性的な疾患を暗示するものです。
左手に刻まれる生命線上の島は、潜在的な病が体内で進行している状態で、右手の生命線上にこれら島が刻まれているほぼ同時期に島・生命線の切れ・妨害線などが生じていると、病が顕在化します。
病の影響をうける時期は生命線の流年や、運命線上に異常がある部位を流年法で見て、総合的に判断してください。
この生命線の島に関してですが、実例があるので紹介しましょう。
実例は私の親父です。
生命線の末端付近に島があり、そこから生命線がかなり細くなっています。
親父はヘビースモーカーで、年がら年中タバコを吸っているような人でしたが、65歳ころに肺がんを発症。
ステージ2の段階で、片肺をすべて切除し、事なきを得ました(いや、死ぬほど苦しんでましたが・・・)
片肺を失うということは、常に窒息の危険性があるほど呼吸が苦しくなるようで、今までは簡単に登ることができた家の階段も、登るのが難しいほどになっていました。
それまでは一緒に登山に行くこともあったのですが、とてもじゃないけど坂道は無理だ、と肺がん手術後は一切登山を辞めてしまいました。
オヤジの闘病生活は2年ほど続き、手術、リハビリ、抗がん剤、通院等を通して、結果5年が経過した現在も生存しております^w^
しかし、オヤジの場合は、島を抜けたあとの生命線が、抜ける前の生命線の半分ほどの強さしかなくなりましたので、手術前と手術後の体力を比べれば、半分ほどになってしまった訳ですね。
けれども島を抜けた後も生命線は続いていたために、命を失わなくて済んだ、というわけです。
もしもこれが、生命線の末端に島があり、生命線が島で止まっているような状態であれば、発病後の闘病生活で命を落とす結果となっていたでしょう。
島自体は凶相で、たしかに親父も肺がん手術後は血を吐きながらリハビリをして、地獄を見ていました。
その苦しみは島が「圧迫されたような運気」を暗示するように長く苦しく、そして重苦しく続きました。
いつ「再発するんじゃないか」という不安に苛まれながら、抗がん剤で髪の毛は抜け、ゲロを吐き散らしながら耐えた日々は、親父にとって壮絶なものであったに違いありません。
あれ以来、親父はあれほど大好きだったタバコを一切やらなくなりましたし、オヤジののたうち回るような苦しみを見た周りの親族たちも、一切タバコを吸わなくなりました(笑)
●生命線の島の写真